ワーママからの海外移住×キャリア×子育て

IT企業勤務の二児ワーママが一念発起してカリフォルニア・ベイエリアへ。日々限られた時間の中での英語学習や子育て、ライフハックについてつぶやきます。

ブログタイトル

グリーンカード申請のための健康診断

グリーンカード申請の最終ステージで健康診断を受ける必要があります。

 

これはアメリカ在住のCivil Surgeonと呼ばれる認定医療機関で受ける必要があるのですが、下記のサイトから近くの医療機関を探すことができます。

my.uscis.gov

 

Civil Surgeonを探す

はじめは最寄りの、割としっかりした医療機関で受けるつもりでいたのですが、金額がそれなりにすることと(医療機関によって金額は大きく異なる)、これまで接種したワクチン一覧が分かるものを(英語以外であれば業者が翻訳したものを)持ってこないといけないと言われました。

 

日本で小さい頃に受けた予防接種は母子手帳にしか記載がなく、それもどこまできちんと記載されているか怪しい。しかもそれを翻訳サービスに出さないといけないなんて面倒だな、、と思っていたところ、友人から紹介されたCivil Surgeonではそういったものは不要だったと聞き、値段もリーズナブルであったためそこにすることにしました。

 

ただ紹介されたCivil Surgeon、ホームページもなければ、支払いはキャッシュのみ、週に何回かしかその場所ではやっておらず、連絡は電話のみという一見怪しさ満点。

 

女性1人でいって大丈夫?健康診断ということは洋服脱いだりするんでしょ?なんかあったらどうする??と心配になりましたが、意を決して行ってきました。

 

 

1回目訪問

持参したものは、パスポート、保険証、Covid-19のワクチン証明書、キャッシュ。

USCISから送られてきたRFEレターやドクターに書いてもらうForm I-693は必要ありませんでしたが、医療機関によっては持っていったほうがいいのかもしれません。また、アメリカで過去に医療機関を受診した履歴などの書類などあれば用意した方がよいようです。

 

私の場合、医療用語は全く分からない自信があったので、過去受けた予防接種や既往歴の英語名(chickenpox:水疱瘡など)は前もって調べておきました。

 

到着するとForm I-693の中で申請者が記載しないといけない箇所だけ書くようにと言われ、その後身長や体重を測定。ドクターがやってきて、何か持病はないか聞きながら洋服の上から聴診器をポンポンとあてて、後は今後の説明があって終わり。

いやー、診察自体は正直かなり適当かと。

 

その後、別の期間で血液検査をやった後、現在必要な予防接種を確定するのですが、とりあえず分かっていたのは、アメリカでは成人でも10年に一度受けないといけないというTdapワクチン(破傷風・ ジフテリア・百日咳)を私は受けていないという事実(日本ではそういった要件ないですからね)。

 

このためTdapだけ接種してからその日は終了。次回は2週間後、血液検査の結果を踏まえてまた訪問する必要があります。

 

血液検査

Civil Surgeonに訪問した翌日、早速血液検査を別の専門期間で受けてきました。

アメリカでは血液検査を専門にする機関があり、有名なところではLabCorpやQuest Diagnosticsが各地にあります。他の機関でも良いと言われましたが、LabCorpやQuestであれば、血液検査の結果を直接Civil Surgeonに伝えてくれるためこちらが出向かなくてよいと言われ、最寄りのQuestに予約を入れて行ってきました。

 

Questにつくと、Civil Surgeonから渡された紙を渡します。そこには検査が必要な項目が書いてあり、私の場合下記がありました。

- Blood Test(血液検査)

 ・Quantiferon TB gold(結核)

    ・Measles, Mumps, Rubella(麻疹、おたふく、風疹の抗体)

 ・Varicella titer(水疱瘡、Chickenpoxとも)

 ・RPR syphilis(梅毒)

- Urine test(尿検査)

 ・Gonorrhea(淋病)

 

しかし、私が行った場所がたまたまだったのでしょうが、かなり初心者と思われる採血者にあたってしまいました。なお、採血を専門に行う人のことをPhlebotomistと言うようです。

 

受付にいたその人は、私がCivil Surgeonからもらった紙を受け取ってコンピュータに入力しようとしているのですが、手書きということもあったのか、検査項目がよく分かっておらず同僚のヘルプを求めている様子。

今日初めてきた受付の新人なのかなと思っていたら、入力が終わるとおもむろに立ち上がってこちらに来てと言われ、別室に連れて行かれました。

「えっあなたが採血もするの?」と内心ひやひや。

 

いや、きっと彼は採血専門だから、受付は苦手だったとかそういうタイプで、採血はプロなはず、、、なんてドキドキしながら手を差し出したものの、彼の採血針を持ったポジショニングを見て、「あ、これはダメなパターンだ。」と落胆。

 

案の定、最初の右手では全く取れず、「じゃあ左手で」と言われました。

「いやー私は右手の方が圧倒的にとりやすいのよ!」と心の中で叫びましたが言われるがままに左手を差し出す。

 

左手で針を指した後、なんとか血液が流れ出るのは確認しましたが、そのスピードが遅い、遅すぎる。。。

結局途中であきらめて、同僚のヘルプを求めにいくと言って出ていってしまいました。私の血液はどうなるの、、、

 

次に来たベテランとおぼしき女性には、あらかじめ「右手の方がとりやすいから」と伝え、ようやく一発で成功。

 

それにしても、ここって血液検査専門機関でしょ?それなのに採血できない人ってどういうことなの?と思ってしまいました。

 

その後尿検査も済ませて終了。

 

 

2回目訪問

Civil Surgeonの1回目訪問からちょうど2週間後に再度訪問。

この時は、血液検査の結果を踏まえてMMRワクチンを打つことになりました。

この日は結構待合いに人が多く時間がかかったのですが、最終的にここでForm I-693が入って封がされている封筒(絶対に開けてはならず、そのまま弁護士を通じてUSCISに提出することになります)と、個人で保管しておくためのコピーをその場でもらうことができました。

 

できあがった封筒を受け取るために、また訪問しないといけないかなと思っていたのでその場で出してもらえてよかったです。

 

金額

Medical Examinationとしてベースで支払ったのは$250。

血液検査は保険適用されるため、最終的に支払ったのは$30ちょっとでした。

ワクチンに関しては、その場で保険適用できない所であったためTdap $60、MMR $100かかりましたが、後日保険適用による差額が返金される予定です。

 

行く前はいろいろと不安だったMedical Examinationでしたが、受付の中国系の女性がとても親切で安心、こじんまりとした所でしたが色々と質問できたり融通も利いた(そして何より割安)ので結果的には良かったかなというのが感想です。

 

 

 

 

 

 

アメリカでグリーンカードを取得するまでの道のり

現時点でまだ取得できてはいないですが、そろそろ終盤に差し掛かってきたこともあり、グリーンカード取得までのプロセスを振り返りたいと思います。

 

アメリカではビザにしろグリーンカードにしろ、ひたすら忍耐だなと実感。そして、結構手続きに想像以上に思考や体力、時間がとられます。

 

私がプロセスを開始したのは渡米10ヶ月過ぎてからの2019年終わりでした。

 

グリーンカードの申請プロセスは大きく、1. PERM, 2. I-140, 3. I-485(AOS)に分けられ、I-140とI-485は並行して進めることができます。

 

 

PERM申請前の準備(6ヶ月)

まずどのカテゴリで申請するかを決めるため、弁護士に必要な情報を渡します。

私の場合はEB-1かEB-2かで検討が入り、結局EB-2となりました。その他色々な情報を集めるのに半年ほどかかりました。

 

PERM(1年8ヶ月)

その後Job Classification Requestを出してこれをDOLから受け取るのになんと1年かかりました。ちょうどコロナが始まった年だったのでそれも影響したのかもしれません。

 

Job Classification を受け取ってようやく雇用主はjob posingの広告を出し、一定期間の間に他に該当する技能を持つ人がいないことを証明します。その後ようやくPERM提出後、承認されたのが5ヶ月後。PERMの過程が一番長いです。

I-140

こちらは次に記載するI-485と並行して進めますが、主に雇用主側の作業で私は特に何もしていません。I-140提出後、承認を受け取るのも早かったです。

 

I-485(AOS: Adjustment of Status)

AOSに必要な書類を準備するのに1ヶ月。ここでは申請者本人の情報だけでなく、両親の情報なども必要で少し驚きました。

また私の場合、日本の戸籍謄本などを日本語のまま弁護士に提出しており、弁護士側で翻訳業者を使って翻訳しているようなのですが、その翻訳がかなーり怪しい。

きちんとした弁護士事務所が依頼している翻訳業者なので信頼していたのですが、最後に書類をレビューした際にありえない翻訳が。

 

例えば私の出生地は富山県なのですが「Fujiyama」となっていたり。いや、日本人なら絶対しない誤りだろ、と突っ込みたくなる。

また、戸籍謄本そのものがフリガナがついていないため、母親の名前も間違っていました。

 

考えてみれば日本の戸籍謄本て英文証明もないし日本以外で使うことを想定されていませんよね。ですので何かあった時のためにきちんと書類のレビューはしておいた方がいいと思いました。

 

その後、AOSが提出され、数週間でバイオメトリクス(指紋認証)の要請が来ました。

日時、場所は指定されており、約3週間後。これはよっぽどの理由がない限り変更はできません。

 

バイオメトリクスはサンフランシスコにあるUSCIS Application Support Centerまで行きました。

実は私と子供達それぞれ異なる日時が指定されていました。片道40分もかけて毎回行かないといけないのかと思ったのですが、弁護士に相談した所「一番最初の日程でとりあえず全員で行ってみて」とのことでした。

そして、ダメもとで行ってみたら全然OKでした。

 

書類上、時間厳守、他の人を連れてきたらダメといった厳しいことが書かれていたのですが、会場に行ってみると人もあまりおらず張り詰めた雰囲気でもありませんでした。

待ち時間はほとんどなく、滞在時間たったの15分で家族全員分の写真と指紋認証を取り終えることができました。(路駐のため、1時間ほど事前支払ってしまったのが悔やまれた・・)

 

バイオメトリクスが終了後、3ヶ月ちょっとたってからRFE(Request for Evidence)と呼ばれる健康診断のリクエストが来ました。

 

現在、私本人の分の健康診断は済ませたところですが、これも書くと長くなるため別の機会に。

 

注意すべき点

AOSを提出してその受領通知(提出後1週間)を受けとるまでの間は、アメリカにいないといけません。

また、その後もバイオメトリクス(場所指定)と続くため、「バイオメトリクスまではアメリカにいてね」と釘をさされました。

 

AOS提出と同時にAP(Advance Parole)と呼ばれる申請もします。APはアメリカ国内で永住権申請中の人がアメリカ国外にでるときに再入国を保証する書類になります。

このAPが承認するのには7-10ヶ月かかるのです。つまりこの間、アメリカから外には出れない。

しかし例外があって、もし申請者が有効なHやLのビザを保有している場合においては、APの承認を待たずにアメリカ国外に出ることが可能になります。この場合提出したAPは自動的に却下されることになります。私は有効なLビザを保有していたため、バイオメトリクスを終わらせた後、日本に行くことができました。

 

またAOSを申請中に、ビザのステータスを変えることは基本できません。私は日本でLからHに切り替えようと計画していたのですが(Hの申請期間がもうすぐだったため)、このことを指摘されHに変更するのは諦めました。(Lの有効期間中に永住権が取れるだろうと弁護士からも言われたこともあり)

 

ただ、1点落とし穴が。。それは健康診断です。

当初、健康診断はアメリカ国外でも受けられると弁護士から言われていたのですが、これは誤りでした。

アメリカで永住権を申請している場合、健康診断はアメリカにいるCivil Suegenと呼ばれる認定された医者のもと受診する必要があります。

日本で受診可能なケースというのは、日本において在日米大使館を通して永住権のプロセスを進めているケースのみ。この場合Panel Physicianという日本在住の医療機関が数か所あり、ここで検診可能です。

 

念のため全てのPanel Physicianに問い合わせたところ、どこも在日米大使館を通したケース番号がないとそもそもダメということでした。

 

今回は家族のことでどうしても日本に行く必要があり、かなり無理をしたのですが、本来であれば永住権申請中はAOS提出からグリーンカード取得するまではアメリカから出ない予定でいた方がいいのだと思います(長いのだけどね、、)。

 

L-1延長後の入国プロセス、確認すべきこと。

時間が前後した投稿が続きそうですが、前回L-1延長承認までの道のりを書いたので、今回はその後の入国プロセスについてです。

 

L-1延長の承認をアメリカ滞在中にもらって処理した際の情報というのがあまりないようだったので、どなたかのお役に立てれば幸いです。

 

L-1ビザ延長申請が承認されるまではこちらに書いています。

 

petitprintemps.hatenablog.com

 

そしてL-1延長承認後、初めてアメリカを出国する際、必ず持っていかなくてはならないものがあります

 

・L-1ビザスタンプのあるパスポート(初めてL-1を取得した時からあるスタンプ)

・I-797 Approval Notice の原本+下部に付随しているI-94(今回の延長申請で送られてきたもの)

・I-129Sの原本(初めてL-1を取得した時の書類)

 

これらはアメリカ再入国の際に必ず必要になりますので忘れないようにと弁護士に言われました。入国する際に手荷物に入れておくようにしましょう

 

しかし実際のところ入国審査で見せたのは上から2つのみでOKでした。

 

入国審査は、2-3の簡単な質問をされ(なぜ日本に行ったのかなど)、審査官がオンラインI-94の更新など行って終了。そこまで時間はかからずあっけなく終わりました。

 

ただアメリカに戻ってからオンラインI-94をチェックしたところ、なんとオンラインでの情報更新が誤っていることを発見(涙)

US滞在期限が更新はされているのですが誤った情報が更新されていました。

 

 

早速弁護士に相談して、CBPのページから修正依頼を出しました。

現在まだ情報が訂正されていないですが、しばらく様子を見ようと思います。

 

アメリカに戻ってきて早々に、そういえばヒューマンエラーの多い国だったということを思い出させてくれる経験となりました。。

 

L-1ビザ延長が承認されるまで。思いのほか長い道のりでした。

以前、L-1ビザ延長手続きについて書きましたが、その後ようやくL-1ビザ延長が承認されたので全体の経過を書きたいと思います。

petitprintemps.hatenablog.com

 

振り返ってみると、L-1延長は想像以上に時間がかかり、かつその間USから出られないという制約が辛かったというのがありました。

 

私はH-1Bビザも承認済みであったので、こんなことであればL-1延長申請前にコロナ禍であろうと無理をしてでも日本に行ってH-1Bを取得しに行けばよかった!と後悔しました。H-1Bを取得してしまえば、L-1の延長は不要になるからです。

petitprintemps.hatenablog.com

 

とはいえ、コロナでここまで渡航が難しくなるとは考えてもみませんでしたし、当時は子供たちもワクチン未接種だったので、渡日することのハードルは非常に高いものでした。

 

L-1の延長手続きが弁護士から開始されたのは2021年4月(パスポートが切れる=L-1延長締め切りの5ヶ月前)。

弁護士がL-1延長のケースをUSCISに提出したのが2021年8月。

そして、L-1延長の承認が下りたのが2021年12月末。

L-1延長になんと9ヶ月もかかるとは!(そしてその間一切の出国が許されない、、、涙)

 

L-1延長が承認されるまでの間、I-94(出入国記録証)は更新されぬまま無効な状態となっており、運転免許証が更新できない状態でした。

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一時免許証にするも3ヶ月後また更新せなければならず。

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この後も2ヶ月が過ぎようとし、そろそろまた更新しないとと思っていたタイミングでやっとの承認の連絡。

 

早速、送られてきたI-797Aとその下部についているI-94(滞在期限が延長されていることを確認)を持って、運転免許証の更新に行ってきました。

再度一時免許証が渡され、正規の運転免許証は2週間ほどで届きました。(以前、届かなかったことがあるのでハラハラしていました)

 

しかし、これでようやく終わった、、出国できる、、と思っていたら大間違いでした。

 

承認が下りたのは実はL-1保持者の私だけ。私の家族のビザ(L-2ビザ)に関してはまだ承認が下りていなかったのです。しかも、このL-2の延長承認にはさらに長い期間(L-1承認された後3-5.5ヶ月)がかかるとのこと!

つまり手続きを開始してから1年以上かかるのですよ?しかも延長されるのはたったの2年。ただの延長手続きと思っていたのが大間違いでした。。

準備の手間や制約を考えるとH-1にさっさと移行すべきでした。

 

私がなぜビザの承認をここまで待っていたかというと、日本に子供たちを連れていく予定があったからでした。

 

しかも、私の場合グリーンカードのプロセスも進めており、これもステージによっては渡航制限が入ってきます。グリーンカードはさらに長丁場になることが分かっていたので、どうしても日本に行けるタイミングで行っておきたいというのがありました。

 

ところが、このことを弁護士に相談した所、意外な答えが返ってきました。

 

L-1延長が済んでいるのであれば、家族に関してはL-2延長の承認が得られなくても家族揃って出国して大丈夫。

 

んんん?じゃ、L-2延長申請って何のために必要なの?

 

と一瞬混乱しましたが、これはつまりアメリカにいて、そのまま240日間(延長申請を出している間は滞在できる日数)を超えて出国せずにアメリカに居続けるために必要な申請というわけです。

この情報、なかなかWebにも転がってないのですが、一応1つだけ見つけることができました。

"Another quick way is to have L2 holder move out of USA & re-enter (if you already have a valid visa) - by doing so, you'll abandon your I539, but will get a new I94 with expiry date based on L1's recently approved petition."

 

延長申請として出したI-539そのものは破棄されるけれども、問題ないということです。

 

というわけで、我が家は結局L-2の承認を待たずに出国することになります。

結局その後、L-2延長承認の通知(無効ですが)が来たのはL-1延長承認から5ヶ月後でした。

 

 

以上がLビザ延長までの経緯ですが、それにしても長期間出国できないというのは、特に出国の予定がなかったとしても不安なものだと実感しました。

親も高齢でいつ何があるかは分かりません。いざという時は何としてでもという覚悟はありますが。

 

今は無事に終えられて少しほっとしています。

ご無沙汰しております、、

こちらのブログ、今年に入ってから更新がとまっておりました。

というのも、まぁ忙しかったからであり、今ようやく一段落ついたのでぼちぼち再開していきたいと思います。

忙しかった理由としては、

・年明けから大学院のリモート授業を受け始めたこと

・息子が日本で小1になるタイミングで、日本に一時帰国をしたこと

が大きな理由です。

 

この5ヶ月、本当に濃い5ヶ月でした。。

年明けすぐにワクチン3回目を打ってダウンしたのが遠い昔のよう。

その後すぐにオミクロン株のピークがやってきて、息子も発熱(幸い陽性ではなかったのですが、かなりあやしかった)。クラス内に陽性者が出ると、濃厚接触者としてアフタースクールに通えなくなる(ワクチン2回接種者は除外)とのことで、アフタースクールに通えない時期も結構ありました。

 

また前述の通り、思うところがあり大学院の講座を取り始めたのですが、初めてのアメリカ大学院の授業。想像の斜め上を行く授業のレベルと雰囲気と課題提出と、、やっていけるかなと思った時にオミクロン株がやってきて、いやぁもう今期は履修ドロップしようかと本気で悩んだりしました。

 

結局続けることができて得るものが多くよかったのですが、3月末には子どもたちを連れて一時帰国を予定していたのでそれの準備をしながら最後までやり遂げるのは大変でした。

 

一時帰国も私のビザの関係(L-1延長と永住権が同時に走っていました)で3月末に帰国できるか不明の中、弁護士と頻繁にやりとりをしたり永住権に必要なバイオメトリクスを済ませにダウンタウンまでいったり。

 

アメリカでのオミクロン流行から、日本でも3月末にはピークは過ぎるだろうし、3月という時期的に入国緩和がされるだろうという予測のもと(あってた!)渡日準備を進めました。

 

日本に来てからは、2年半ぶりの日本に慣れない部分もありながら、必死で小学校入学の持ち物準備を進め(下の子は保育園)、学童にも見学に行ったり、入学式を済ませたり、、

 

合間を縫って、子どもたちにとって日本でしかできない体験を、と、お墓参りに行ったり、年の近い従兄弟たちに合わせたり(入学前に年の近い日本人と交流が持てたのは親も安心でした)。

まぁこの2年できずに溜まっていたものを一気に済ませてきました。

 

暫くは今年の5ヶ月のこと(ビザの進捗、アメリカ大学院、久しぶりに日本に帰ってやったこと、感じた違和感、日本の小学校について等)を振り返っていければと思っています。

 

 

 

 

Social Media Threats とパジャマ・デーと小学校ボランティア初体験

先週12月17日金曜日は、アメリカの多くの学校が冬休み前の最終日でした。

 

このため、息子の通う小学校もそうですが、多くの学校で休み前のパーティだったり、パジャマ・デーといったイベントが予定されていました。

 

パジャマ・デーというのはアメリカに来て知ったのですが、朝から子供たちがパジャマを着て学校で一日過ごすという日。プリスクールでも小学校でもあります。

 

最初聞いた時は「は?なんのために?」と思っていたし、子ども達も「え?この格好?」という戸惑いがありました。

 

パジャマと言っても、普段着ている普通のパジャマというよりは、少しカラフルであったり遊び感満載のパジャマが好まれるようです。

 

そうとは知らず、アメリカに来て1年目は慌てて手持ちのユニクロパジャマを着せて登園させていました(汗)。子どもが恥ずかしがるので、上はパジャマ、下は普段着のパンツという中途半端な格好をした時も。いや、でもパジャマ・デーは「ザ・パジャマ」として突き抜けている方がいいのです。

 

さすがに3年目の今回は親も余裕を持って新しいパジャマを準備し、子どももその日を楽しみにしていました。

 

ところが、前日に学区の代表から突然メールが届きました。Social Media Threats、TikTokと書いてあってなんの事だろうとたいして気にしていなかったのですが、その後息子の通うアフタースクールからもメールが届き、明日は午後は外遊びをしないようにする、警察のパトロールも強化するとあり、何だかただ事ではない様子です。

 

そこでニュースを調べてみると、どうやらTikTok上で12月17日にアメリカの学校での襲撃爆破予告が拡散されている(Viral post)というのを知りました。地域などの指定はなく、アメリカ全土対象だとのこと。始め、Social Media Threatsと聞いた時は、ハッキングやフェイク広告などのことかと思っていましたが、こういった拡散もSocial Media Threatsと言うのですね。

 

この地域に住むママのFacebookコミュニティにも、これに関する話題が出ていました。他の地域のどこどこの学校は休校するらしい、うちの子は学校に行かないで家で過ごさせる、などなど。

 

今回の予告、場所も特定していないなので、普通に考えたらデマである可能性が高いでしょう。それでも、こういうのに便乗する人が出ないとも限りません。

 

また、この最終日、私は学校のパジャマ・パーティにボランティアとして参加する予定でいました。

 

アメリカの小学校では授業参観といったものはなく、現在コロナの影響で親が小学校に入って子供の様子を知ることがなかなかできません。

ボランティアは、そんな中子どもの様子を知ることもできる1つの手段なのですが、やはり人気でいつもボランティア枠がすぐに埋まってしまっています。

それが今回はたまたま空きがあったので参加することにしたのでした。

 

ボランティア参加するためには、ワクチンを2回接種済みであること(Fully Vaccinated)、そして1週間以内のPCR検査陰性証明が必要です。

このため数日前にPCR検査も受けに行っていたのでした。

 

もしかしたら休校の可能性もあるなと心配しながら当日を迎えましたが、結局学校は休校せずにパジャマ・デーもパジャマ・パーティも実施。

 

私もボランティアをしながら、息子の学校での様子を間近に見ることができました。

 

結局その日、予告があったようなことが起きた学校はなかったようで本当に良かったです。

 

下手に騒ぎ立てたり、SNSで拡散してしまうと、そこでさらに便乗したり、刺激を受ける人も増えそうなので、できるだけ騒ぎ立てずに静観するのがよいのでしょうが、やはり怖いですよね。

アメリカだと襲撃事件などが日本と比べると身近ですから、万が一のことを考えると心配してしまうのですよね。

裁判所から手紙が来た!Jury Summons(陪審員召喚)の通知。対応しないと罰金や懲役も!?

アメリカに来て2年が経とうとした頃、届いたのが裁判所からの通知。

 

私ちょうどその前に集団訴訟の通知も来ていたので、「もしかして何か不手際があったのかも?」とドキドキしてしまいました。

 

petitprintemps.hatenablog.com

 

OFFICIAL JURY SUMMONS ENCLOSEDと書かれた封筒を開けてみると

 

Failure to respond to this summons will subject you to a fine, jail term or both.

この召喚に応対しない場合、罰金あるいは懲役(もしくはその両方)の対象になります。

 

とあるではありませんか!

ひえええっっ!

 

私、まだ間に合っているよね!大丈夫だよね!と慌てて内容を読むと、2ヶ月後の裁判への召喚でした。

陪審員といったら、アメリカの法廷ドラマで見たことがあるくらい。

あれ、私もやるの?やらないといけないの?

 

ドキドキしながら手紙を読み進めると

陪審員というのはランダムに選ばれており、もし延期したい(最大6ヶ月まで)、欠席したい(特殊な事情により参加できない場合)、あるいは無資格である場合その旨を連絡するようにとのこと。

 

そしてその無資格の理由の1つにあげられていたのがこちら。

I am not a citizen of the United States.

 

そう、アメリカ市民でない場合は資格がないのです。

ちなみにこの市民(Citizen) の定義ですが、Citizenship(市民権)を持つ人のことであり、グリーンカード(永住権)取得者であっても市民ではありません。私のような期限付きビザの人はいわんやをや、、

 

税金等の申請でもこのCitizen(市民)か否か、Resident(居住者)か否かで権利が異なることがあるので、アメリカで暮らし始めると自分がどこの属するのか理解するようになります。(ビザで働きながらアメリカで暮らしているような人は、Non-CitizenのResidentになります。)

 

というわけで私には資格がないことが分かって一安心。

 

資格がない場合の連絡方法ですが、オンラインでできます。

手紙に召喚された地域の裁判所のURLが記載されていますので、Juror Serviceのページに行きBadge NumberやPIN番号を入力します。

そこからJuror Qualification and Excuse Requestというページに行き、Qualificationの所で「I am not a citizen of the United States.」をチェックして送信すれば完了。

 

 

会社の同僚で「Jury dutyがあるから会社を休みます」と言っている人をこれまで何人か見かけたので、Jury Summonsは割とよくあることなのでしょう。

 

また手紙にも書いてあるのですが、手紙が送られてきた時点ではあくまでProspective Juror(陪審員候補)であってここから実際のJuror(陪審員)に選ばれる場合もあれば選ばれない場合もあります

 

Prospective Jurorとして選ばれたら指定された日に裁判所に行き、そこでJurorに選ばれた場合には通常3-5日の間裁判に関わることになるのだそう。Jurorに選ばれなかった場合はその日でおしまい。

 

私がUS citizenになる可能性はほぼないので心配する必要はないのですが、Jurorに選ばれたらかなりの責任というか負荷がかかるのではないかと思います。

機会があればJuror経験のある友人から話を聞いてみたいです。