グリーンカード申請のための健康診断
グリーンカード申請の最終ステージで健康診断を受ける必要があります。
これはアメリカ在住のCivil Surgeonと呼ばれる認定医療機関で受ける必要があるのですが、下記のサイトから近くの医療機関を探すことができます。
Civil Surgeonを探す
はじめは最寄りの、割としっかりした医療機関で受けるつもりでいたのですが、金額がそれなりにすることと(医療機関によって金額は大きく異なる)、これまで接種したワクチン一覧が分かるものを(英語以外であれば業者が翻訳したものを)持ってこないといけないと言われました。
日本で小さい頃に受けた予防接種は母子手帳にしか記載がなく、それもどこまできちんと記載されているか怪しい。しかもそれを翻訳サービスに出さないといけないなんて面倒だな、、と思っていたところ、友人から紹介されたCivil Surgeonではそういったものは不要だったと聞き、値段もリーズナブルであったためそこにすることにしました。
ただ紹介されたCivil Surgeon、ホームページもなければ、支払いはキャッシュのみ、週に何回かしかその場所ではやっておらず、連絡は電話のみという一見怪しさ満点。
女性1人でいって大丈夫?健康診断ということは洋服脱いだりするんでしょ?なんかあったらどうする??と心配になりましたが、意を決して行ってきました。
1回目訪問
持参したものは、パスポート、保険証、Covid-19のワクチン証明書、キャッシュ。
USCISから送られてきたRFEレターやドクターに書いてもらうForm I-693は必要ありませんでしたが、医療機関によっては持っていったほうがいいのかもしれません。また、アメリカで過去に医療機関を受診した履歴などの書類などあれば用意した方がよいようです。
私の場合、医療用語は全く分からない自信があったので、過去受けた予防接種や既往歴の英語名(chickenpox:水疱瘡など)は前もって調べておきました。
到着するとForm I-693の中で申請者が記載しないといけない箇所だけ書くようにと言われ、その後身長や体重を測定。ドクターがやってきて、何か持病はないか聞きながら洋服の上から聴診器をポンポンとあてて、後は今後の説明があって終わり。
いやー、診察自体は正直かなり適当かと。
その後、別の期間で血液検査をやった後、現在必要な予防接種を確定するのですが、とりあえず分かっていたのは、アメリカでは成人でも10年に一度受けないといけないというTdapワクチン(破傷風・ ジフテリア・百日咳)を私は受けていないという事実(日本ではそういった要件ないですからね)。
このためTdapだけ接種してからその日は終了。次回は2週間後、血液検査の結果を踏まえてまた訪問する必要があります。
血液検査
Civil Surgeonに訪問した翌日、早速血液検査を別の専門期間で受けてきました。
アメリカでは血液検査を専門にする機関があり、有名なところではLabCorpやQuest Diagnosticsが各地にあります。他の機関でも良いと言われましたが、LabCorpやQuestであれば、血液検査の結果を直接Civil Surgeonに伝えてくれるためこちらが出向かなくてよいと言われ、最寄りのQuestに予約を入れて行ってきました。
Questにつくと、Civil Surgeonから渡された紙を渡します。そこには検査が必要な項目が書いてあり、私の場合下記がありました。
- Blood Test(血液検査)
・Quantiferon TB gold(結核)
・Measles, Mumps, Rubella(麻疹、おたふく、風疹の抗体)
・Varicella titer(水疱瘡、Chickenpoxとも)
・RPR syphilis(梅毒)
- Urine test(尿検査)
・Gonorrhea(淋病)
しかし、私が行った場所がたまたまだったのでしょうが、かなり初心者と思われる採血者にあたってしまいました。なお、採血を専門に行う人のことをPhlebotomistと言うようです。
受付にいたその人は、私がCivil Surgeonからもらった紙を受け取ってコンピュータに入力しようとしているのですが、手書きということもあったのか、検査項目がよく分かっておらず同僚のヘルプを求めている様子。
今日初めてきた受付の新人なのかなと思っていたら、入力が終わるとおもむろに立ち上がってこちらに来てと言われ、別室に連れて行かれました。
「えっあなたが採血もするの?」と内心ひやひや。
いや、きっと彼は採血専門だから、受付は苦手だったとかそういうタイプで、採血はプロなはず、、、なんてドキドキしながら手を差し出したものの、彼の採血針を持ったポジショニングを見て、「あ、これはダメなパターンだ。」と落胆。
案の定、最初の右手では全く取れず、「じゃあ左手で」と言われました。
「いやー私は右手の方が圧倒的にとりやすいのよ!」と心の中で叫びましたが言われるがままに左手を差し出す。
左手で針を指した後、なんとか血液が流れ出るのは確認しましたが、そのスピードが遅い、遅すぎる。。。
結局途中であきらめて、同僚のヘルプを求めにいくと言って出ていってしまいました。私の血液はどうなるの、、、
次に来たベテランとおぼしき女性には、あらかじめ「右手の方がとりやすいから」と伝え、ようやく一発で成功。
それにしても、ここって血液検査専門機関でしょ?それなのに採血できない人ってどういうことなの?と思ってしまいました。
その後尿検査も済ませて終了。
2回目訪問
Civil Surgeonの1回目訪問からちょうど2週間後に再度訪問。
この時は、血液検査の結果を踏まえてMMRワクチンを打つことになりました。
この日は結構待合いに人が多く時間がかかったのですが、最終的にここでForm I-693が入って封がされている封筒(絶対に開けてはならず、そのまま弁護士を通じてUSCISに提出することになります)と、個人で保管しておくためのコピーをその場でもらうことができました。
できあがった封筒を受け取るために、また訪問しないといけないかなと思っていたのでその場で出してもらえてよかったです。
金額
Medical Examinationとしてベースで支払ったのは$250。
血液検査は保険適用されるため、最終的に支払ったのは$30ちょっとでした。
ワクチンに関しては、その場で保険適用できない所であったためTdap $60、MMR $100かかりましたが、後日保険適用による差額が返金される予定です。
行く前はいろいろと不安だったMedical Examinationでしたが、受付の中国系の女性がとても親切で安心、こじんまりとした所でしたが色々と質問できたり融通も利いた(そして何より割安)ので結果的には良かったかなというのが感想です。