以前、L-1ビザ延長手続きについて書きましたが、その後ようやくL-1ビザ延長が承認されたので全体の経過を書きたいと思います。
振り返ってみると、L-1延長は想像以上に時間がかかり、かつその間USから出られないという制約が辛かったというのがありました。
私はH-1Bビザも承認済みであったので、こんなことであればL-1延長申請前にコロナ禍であろうと無理をしてでも日本に行ってH-1Bを取得しに行けばよかった!と後悔しました。H-1Bを取得してしまえば、L-1の延長は不要になるからです。
とはいえ、コロナでここまで渡航が難しくなるとは考えてもみませんでしたし、当時は子供たちもワクチン未接種だったので、渡日することのハードルは非常に高いものでした。
L-1の延長手続きが弁護士から開始されたのは2021年4月(パスポートが切れる=L-1延長締め切りの5ヶ月前)。
弁護士がL-1延長のケースをUSCISに提出したのが2021年8月。
そして、L-1延長の承認が下りたのが2021年12月末。
L-1延長になんと9ヶ月もかかるとは!(そしてその間一切の出国が許されない、、、涙)
L-1延長が承認されるまでの間、I-94(出入国記録証)は更新されぬまま無効な状態となっており、運転免許証が更新できない状態でした。
一時免許証にするも3ヶ月後また更新せなければならず。
この後も2ヶ月が過ぎようとし、そろそろまた更新しないとと思っていたタイミングでやっとの承認の連絡。
早速、送られてきたI-797Aとその下部についているI-94(滞在期限が延長されていることを確認)を持って、運転免許証の更新に行ってきました。
再度一時免許証が渡され、正規の運転免許証は2週間ほどで届きました。(以前、届かなかったことがあるのでハラハラしていました)
しかし、これでようやく終わった、、出国できる、、と思っていたら大間違いでした。
承認が下りたのは実はL-1保持者の私だけ。私の家族のビザ(L-2ビザ)に関してはまだ承認が下りていなかったのです。しかも、このL-2の延長承認にはさらに長い期間(L-1承認された後3-5.5ヶ月)がかかるとのこと!
つまり手続きを開始してから1年以上かかるのですよ?しかも延長されるのはたったの2年。ただの延長手続きと思っていたのが大間違いでした。。
準備の手間や制約を考えるとH-1にさっさと移行すべきでした。
私がなぜビザの承認をここまで待っていたかというと、日本に子供たちを連れていく予定があったからでした。
しかも、私の場合グリーンカードのプロセスも進めており、これもステージによっては渡航制限が入ってきます。グリーンカードはさらに長丁場になることが分かっていたので、どうしても日本に行けるタイミングで行っておきたいというのがありました。
ところが、このことを弁護士に相談した所、意外な答えが返ってきました。
L-1延長が済んでいるのであれば、家族に関してはL-2延長の承認が得られなくても家族揃って出国して大丈夫。
んんん?じゃ、L-2延長申請って何のために必要なの?
と一瞬混乱しましたが、これはつまりアメリカにいて、そのまま240日間(延長申請を出している間は滞在できる日数)を超えて出国せずにアメリカに居続けるために必要な申請というわけです。
この情報、なかなかWebにも転がってないのですが、一応1つだけ見つけることができました。
"Another quick way is to have L2 holder move out of USA & re-enter (if you already have a valid visa) - by doing so, you'll abandon your I539, but will get a new I94 with expiry date based on L1's recently approved petition."
延長申請として出したI-539そのものは破棄されるけれども、問題ないということです。
というわけで、我が家は結局L-2の承認を待たずに出国することになります。
結局その後、L-2延長承認の通知(無効ですが)が来たのはL-1延長承認から5ヶ月後でした。
以上がLビザ延長までの経緯ですが、それにしても長期間出国できないというのは、特に出国の予定がなかったとしても不安なものだと実感しました。
親も高齢でいつ何があるかは分かりません。いざという時は何としてでもという覚悟はありますが。
今は無事に終えられて少しほっとしています。