ワーママからの海外移住×キャリア×子育て

IT企業勤務の二児ワーママが一念発起してカリフォルニア・ベイエリアへ。日々限られた時間の中での英語学習や子育て、ライフハックについてつぶやきます。

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H-1Bビザ申請プロセスについて。実はH-1ビザも承認済みです。

先日、L-1ビザの更新について書きましたが、実はその前にH-1Bビザは承認まで済ませてありました。

 

しかしながら今現在、H-1Bビザが取得(有効化)できていません。それは日本に戻らないと有効化できないから(涙)

 

日本に無理せず安全に(隔離期間なく)帰れるタイミングで帰ってから、アメリカ大使館でH-1Bを取得する予定。いつになることやら。。

 

というわけで取得にまでは至っていませんが、これまでのプロセス、かかった期間をまとめておきます。

 

 

H-1ビザとは?

”専門技術者”としてアメリカで一時的に就労する場合を対象としたビザ。

H-1B有効期間は3年で、滞在期間が最長6年になるまで更新することが可能。

 

L-1ビザが企業内転勤ビザでアメリカ国外に会社のある会社員が使うのに対して、

H-1ビザは純粋にアメリカで働くためのビザなので、

アメリカ留学後、そのまま働きたいと考えているような人達はこちらの取得を目指すことになります。

 

H-1Bの大きな特徴は、申請するためには「抽選に通る必要がある」ということ。

L-1は要件を満たした人であれば誰でも申請できますが、H-1Bは要件を満たしていても当選しないと申請ができません。運の要素が入ってきます。

また申し込み数、当選数が決まっていて、このため抽選への登録時期、そして当選後の申請時期が決まっています。(L-1は特に申請の時期は決められていません)。

 

またH-1B "cap"という言葉もよく使われますが、これはH-1Bビザが発給できる人数の上限ということを指します。

Capにもいくつか種類があり、一般的なH-1 Regular Capは60,000(人)ですが、この他アメリカで修士号を取得した人が対象のH-1B Advanced degree Cap(20,000人)、シンガポールとチリだけが対象のChilie-Singapore Capなどもあります。

 

私のような外資系企業の転籍の場合、L-1Bを取得後、H-1B、そしてグリーンカードというプロセスを通ることが一般的です。(諸事情によりH-1Bを通り越してグリーンカード取得できたケースもあります)

 

H-1ビザのプロセス

時系列でのH-1ビザの取得プロセスは以下の通り。約1年かかりました。

 

H-1Bプロセス開始。弁護士を通じて書類準備:渡米から11ヶ月後(2019年11月)

H-1B cap lottery オンライン登録提出(期間2020年3月1日~20日。当選通知は31日までに行われる):2020年3月

H-1B cap lotery落選通知:2020年4月

H-1B落選のため来年度のwaitリストに追加:2020年5月

H-1B 2回目のlotteryが実施される(*)ことになり当選:2020年8月

H-1B cap petition申請: 2020年8月

H-1B cap petitionの受領通知が来る:2020年8月

H-1B petitionの承認通知が来る :2020年12月

 

* 通常3月のLotteryに当選した人は、4-6月の90日間の間にPetition(請願書)を提出する必要があります。が、この時に提出する人数が想定より下回った場合に2回目のLotteryを行うことになります。

Lotteryが2回発生するのは珍しく、この年はコロナで多くの雇用者が経済の変化に伴い提出を控えたからではないかと言われていますが、2021年度も2度目のLotteryが発生したので直接の原因はわかりません。

ともかく私にとってはラッキーな出来事でした。

 

なお、1回目のlotteryで当選した場合、最速でH-1Bビザが有効になるのは10月1日になります。

 

また上記のプロセスの後、H-1Bビザを有効にするためにはアメリカ国外(日本のアメリカ大使館など)に行って処理を行う必要があります。(私はまだ未実施)

 

ふりかえって

 

H-1Bビザ申請中は、正直取得のメリットがわからないでいました。

しかし、渡米後2年たった時くらいから、LinkedIn経由でのアメリカ国内での転職のお誘いがくるようになりました。(それまでは日本の会社のお誘いが多かった)

これは想像するにリクルーターの方も「こいつは2年たったからそろそろH-1Bビザとれているだろう」と判断してのことなのではないかと思います。

 

転職は基本グリーンカードとってからでないと無理だと思っていましたが、H-1ビザであれば、場合によって転職先の会社が受け入れてくれることもあるのだそう。

L-1ビザだと企業内転勤ビザなので、アメリカでの転職は難しいと考えた方がいいでしょう。

 

そんなことを考えると、L-1ビザ延長プロセスが始まる前の今年の始めに、日本に帰って日本でパスポート更新&H1Bビザ申請まで済ませておいた方がよかったのだろうなと今になって思います。コロナがここまで長引くとは誰もが予想していなかったことなので、しょうがないかなとは思いますが。

 

ちなみにこのH-1Bビザの有効化は来年(2022年)前半までという期限があるようです。

来年は日本の免許証の更新もしないといけないので、それまでにはなんとしても日本に行かないと、、(汗