ワーママからの海外移住×キャリア×子育て

IT企業勤務の二児ワーママが一念発起してカリフォルニア・ベイエリアへ。日々限られた時間の中での英語学習や子育て、ライフハックについてつぶやきます。

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娘がクラス活動に参加していないと気づいたとき

今のプリスクールに通い始めて約2年になる4歳の娘。

 

昨年9月からの新年度で新たなクラスになったのですが

4月中旬のある日、プリスクールのディレクターからメールが来ました。

 

そこに書いてあったのは

 

娘が今のクラスではあまり成長が見られておらず、クラス活動にもあまり参加していない。このため、9月からのPre-Kクラス(Kindergartenに入る前の学年)への準備のために、別のクラスに移して様子を見ることにする。

 

という内容でした。

 

これを読んだ時はショックでした。

 

実は、少し前に心配していたことがありました。

 

というのは、クラスの様子が写真で時々送られてくるのですが

娘はいつも皆の輪から一歩下がったところにいるように見えたのです。 

 

 

学校ではシャイなのかな。

 

でも先生の言っていることも分かっているし、

学校のこともよく話してくれるし、

習った歌を教えてくれたりもしていました。

 

何よりも娘は上の息子と比べて語学の習得のスピードが早く、いろいろと器用なところがありました。

このため学習や成長過程においては全く心配はしていませんでした。

 

送りのときに教室に入るのを渋っていた時期もありましたが

まぁそういう時もあるよね、と下の子に対する余裕ということもあり、そこまで深くは考えていませんでした。

 

私もどちらかというと人見知りするタイプだったし、幼稚園であまり発言した記憶がありません。

幼稚園ってまだそんな時期だし、それも個性だよね、なんて思っていました。

 

 

なので、そのメールを読んで初めて、客観的に伝えられたことでショックを受けたのでした。

 

そしてそれから数日後、さらにショックなことがありました。

 

その日も家に帰ると、娘が学校で作ったクラフトについて、どうやって作ったか詳しく説明してくれていました。

 

その後、学校からいつものように写真が送られたので何気なく見てみると、あれ、娘がうつっていない

 

みんなでテーブルを囲んでそのクラフトを作成している時の写真だったのですが

そこには娘はいませんでした。

 

あれ、他の場所でやっていたのかなー、なんて写真をよーく見てみると

 遠くのカーペットに何やら靴が見えました。

誰かが床にねっころがっている様子。

 

そしてそれは娘の靴でした。

 

他の子どもたちが先生とアクティビティをしている間、娘はカーペットでごろごろ寝転がっていたようなのでした。

 

クラスに参加しないというのはこういうことなのか。

娘が持って帰ってきたクラフトは彼女が全部作ったわけではなかったのか。

 

別の遊びに夢中なわけでも、シャイでなかなかやろうとしないわけでもなく

一人カーペットで手持ち無沙汰に寝ていたのかと思うと

胸がギュッと締め付けられたような気持ちになりました。

 

ああ、私が思っていたよりも深刻なのかもしれない。

 

そこで先生にどういう状況なのかを聞いてみました。

 

すると、こちらの心配とは裏腹に、先生はそこまで深刻でもなさそうな様子でした。

 

日によってムラがあるらしく、気分の良いときは先生に抱きついたり手をつないだり、クラスメイトとも関わっているのだけれど、そうでない時もある。

特にお昼寝の後は起きてくるのが遅くて、その後のアクティビティには参加したがらないことがあると。

写真で見た寝ている姿は、お昼寝の後だったとのこと。

 

そして先生曰く、

今のクラスの先生達に慣れすぎてしまったのかもしれない。

だから甘えが出てしまって集団行動をとろうとしないのでは。

 

その先生の子供も同じようなことがあり、一度クラスを変えたら、それで状況ががらりと変わったことがあるのだと。

 

 先生から話を聞いて、いつもクラスに参加していないわけではないのだと分かり、ちょっと安心しました。

 

でも別のクラスに移って、状況が変わることがあるのだろうか?

慣れない環境でさらに拒否反応を示してしまうのではないだろうか?

 

とても心配だったので、新しいクラスの先生には、

娘はSlow Starterで新しいことにトライするのにちょっと時間がかかるかもしれないこと、

でも、一度やってみると他の人よりもずっと長く遊びたがることがあるので、根気強く誘い続けてほしい

そのように、お願いしました。

 

 

そしてどきどきの新しいクラスでの生活が始まりました。

  

数日後、送られてきた動画を見てみると、、、

 

女の子2人と一緒に遊び場で楽しそうに駆け回っている娘の動画。

 

次の日送りに行ったときにも、「新しいクラスでものすごーくハッピーになってるわよ!」と先生が教えてくれました。

 

あーーー、よかったーーー!!

 

 

結局何が原因だったかははっきりとはわかりません。

 

ちょっとしたボタンの掛け違いで、友達の輪に入れなくなってしまったのか。

仲良しのお友達ができなかったのか。

単に先生に甘えていただけなのか。

気分によるものなのか。

 

でも今回を通じて、私自身の考えにはっとしました。

 

自分が、今ある環境になんとか子供を適応させようとしていたこと。

それができないと、親に非があるのではないか

特に海外生活だと、海外に連れてきた親のせいだろうかという思いを少しでも抱いてしまっていたこと。

 

そして何とか、今の環境に慣れさせようと、あの手この手をつくして頑張るし、親も相当悩み苦しむ。

 

 

でもクラスが変わったとたん、まるで変わって楽しそうにしている娘に驚いた。

 

そんなことだけでこんなにも変わるのか。

 

そしてそれまでの悩みはなんだったのかというくらい、私の頭の中からすーっと悩みが消えていった。

 

 これは、このプリスクールに同じ学年のクラスが複数あったからできたこと。

それを提案してくれた、決断してくれた学校にも感謝。

 

今いるところで我慢して頑張らなくてもいい。

他にも道があるんだよ。

 

学校によっては「お子さんがクラスの行事に参加しません」と、親になんとかするように促す学校だってあるだろう。

 

私が子供をアメリカに連れてきたのは、広い世界を見せてあげたかったから。

いろいろな居場所を作ってあげたかったから。

今ある場所だけが、あなたのいなくちゃいけない場所ではないんだよと知ってほしかったから。

 

それなのに、いざとなると、その場に子供をあわせなきゃと感じていた私。

 

なにがなんでも今いる場所に子供を合わせようとするのではなく、

どうしても合わないなら別の場所も考えてみる。

 

子供のことだけではない。

自分自身のことだって、環境に合わなかったら自分のせい、自分が合わせないといけないと思いがち。

そうではなくて環境の方を変えてみて案外うまくいくこともあるんだよ、と。

 

言うは易し行うは難し。

長年の行動習慣、思考習慣は変えるのが難しい。

 

 娘のこともよく観察しながら柔軟に対応していく心の余裕を持とうと思ったのでした。