ワーママからの海外移住×キャリア×子育て

IT企業勤務の二児ワーママが一念発起してカリフォルニア・ベイエリアへ。日々限られた時間の中での英語学習や子育て、ライフハックについてつぶやきます。

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子どもの英語習得に適した移住時期とは?移住して知ったこと。

渡米当初、子供たちの年齢は

 息子-3歳10ヶ月

 娘- 1歳10ヶ月

でした。

 

娘は言葉(日本語)を話し始めたばかりで、「ねんね」、「アンパンマン」など単語を話し始めていた時期。

息子は言葉は話すものの、それほど流暢ではなく、年齢としては少し遅めな方でした。

 

アメリカに来て知ったのは、アメリカで長期に暮らしている日本人家族(永住)だと、キンダーにあがるまでは日本語のプリスクールやデイケアに通わせることが多いということです。

 

お金や時間が許すのであれば、週の半分は日本語プリスクール、残りは現地のプリスクールに通わせたり、あるいはフルで日本語プリスクールという家庭もいます。この場合、小学校に入る段階でほとんど英語を話せないという家庭もあるほどです。

 

私の住む地域には日本語を提供しているプリスクールもありますが、選択肢は多くはなく、空いている時間が短いなど働く親にとっては不利です。

それでも、必要不可欠な投資として、日本語の環境を選ぶ家庭は結構います。

 

それだけ母国語の確立が大事であるということを理解しているから。

 

そして小学校にあがると日本語の選択肢が限りなく少なくなるからです。

小学校ではバイリンガル小学校を選ばない限り、週の半分は日本語で残りは英語、なんて選択肢は存在しません。あるのは週末の日本語補習校のみ。

 

小学校でほぼ英語漬けになるため、未就学の間になんとか日本語を、と親は思うわけです。

 

そしてバイリンガルの教育で大事なのは、日本語を思考言語にしたいのであれば、常に日本語習得の方が英語習得よりも少し先を行っているように学習を進めるのが望ましいということ。

 

どちらの言語も中途半端になってしまうと、よく言われるセミリンガルという状態になり、思考能力に影響を与えてしまう。

バイリンガルは簡単に自然になれるものではないのです。

 

正直な話、渡米した初めの頃はこのようなことをあまりしっかり理解していませんでした。だって、今目の前にいる子どもが英語をペラペラ話すようになるなんて当時は想像できませんでしたしね。

来たときは、英語環境になんとか慣れてくれるのが一番だと思っていました。

 

 

渡米3年たって、周りの家庭の様子も分かってきて思うのは

子どもの英語習得に適した移住時期とは、

日本語をある程度確立できてから

がいいのだろうということ。

 

現地の日本人家庭が小学校にあがるまでは日本語を重視することからも、

アメリカの現地小学校に上がるタイミング(キンダガーデンは5歳から)

が1つの目安になるかと思います。

 

 

とはいえ、渡米する時期というのは多くの人にとっては現実的には選ぶのは難しいのではないでしょうか。

仕事で渡米するチャンスが来たのが、子供たちにとって絶好のチャンスだとは必ずしも限りません。

 

 

3歳10ヶ月で渡米した息子。時期があっていたか?と考えると、そこには良かったと思えるところと、こうしておけばよかったと思うところがあります。

 

良かったと思えるところ。

 

1つ目は、息子はアメリカでプリスクール1年、私立キンダー1年、公立小学校1年生(今ここ)と経験してきました。

 

プリスクールに1年入ったことで、英語環境に慣れる、話す・聞く言葉としての英語を学んだ。

キンダーで、フォニックスから学んだことで、学習言語としての英語(読み・書き)を学んだ。

そういう意味では良い流れだったと思います。

 

全く聞けない、全く話せない中で、さらに英語で学習していかないとなるとさらに難易度はあがったのではないかと思います。

 

未就学の1年があったことは息子にとっては良かったと思っています。

 

2つ目は、年齢があがるにつれてこういった全く新しい環境に飛び込むのは勇気がさらに必要になるということ。

 

息子は日本にいたときはどちらかというと場所見知りするようなタイプでしたので、このまま大きくなったときに言葉も違う国に物怖じせずに暮らせるようなタイプとは思えませんでした。小さいときだからこその環境順応力というがあったと思います。

 

ちなみに息子はアメリカに来てから、休みのたびに新たな場所でキャンプ(サマーキャンプなど学校が休みの間、他の機関が提供するアクティビティのこと)に行ったこともあり、新しい場所でも物怖じしない性格に変わりました。

 

一方で、振り返ってこうしておけば良かったと思うこと。

それは日本にいる間に日本語にもう少し力を入れておいてもよかったということです。

英語の洪水を浴びる前に、土台となる日本語にもう少し気を使っておけばよかった。

 

渡米時点で日本語も遅めであったことで、渡米1年たったくらいから日本語と英語がかなり混ざったり、どちらも中途半端な時期がありました。

 

最近は、家庭での日本語を意識したり、日本語の勉強を日々続けているため、当時ほどではありませんが、それでも日々、英語と日本語両方の勉強時間を設けて、子どもと一緒に続けています。

先にも言ったように、日本語習得>英語習得となるように意識しています。

 

とはいえ、理想的には、渡米時にもう少し日本語やひらがなの早めの習得に意識を向けていればよかったとは思います。

言語習得は男の子は一般的に遅めだと言われていますし、個性もあるので、仕方がないと言われればそうなのですが。

 

ちなみに、1歳10ヶ月で渡米した娘は、というと、日本語優位で日本語がとても上手です。1歳10ヶ月からフルタイムで英語環境に入れているのに、これですから、本当に言語習得って子どもによってそれぞれで興味深いです。