ワーママからの海外移住×キャリア×子育て

IT企業勤務の二児ワーママが一念発起してカリフォルニア・ベイエリアへ。日々限られた時間の中での英語学習や子育て、ライフハックについてつぶやきます。

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アメリカコロナワクチン接種率の差は人種でも支持政党でもなかったという話

先週無事に2回目のワクチン接種を終えたのですが、そんな時にNew York Timesのこちらの記事が目に止まりました。

 

The Vaccine Class Gap - The New York Times

The biggest vaccination gap isn’t based on race or partisanship. It’s based on class.

 

これはワクチン接種率の差というのは、人種や支持政党よりも学歴(大卒かそうでないか)によるものが大きかったという話。

 

私も先日の記事で、コロナワクチン予約の時に感じた情報格差を書いたのですが、まさにこれって教育格差に通じているのだろうなと。

 

日本では今高齢者向けのコロナワクチン接種が始まっていますが、きちんと手紙で知らされたり、ワクチン予約に電話による受付が準備されたりと、居住地のある国民であれば誰もが平等に情報を受け取ることができます

 

日本にいるとこういうことって当たり前のことのように感じます。

 

一方でアメリカでは、手紙連絡なんて来ませんし(今まで行政から来た手紙なんて国勢調査くらい)、情報は基本自分で取りに行かないといけません

 

多くの人はWebでワクチン情報を取りに行き、予約も基本的にはWeb上で行います。

その予約も接種場所によって別々のアカウントを作成しないといけなかったりと、普段Webを使い慣れている私であっても数時間かかり、ややこしくて面倒だなと感じました。

 

なのでITリテラシーの高くない人には正しい情報をタイムリーに受け取ることも、予約をとるのも非常にハードルが高いのではないだろうか。

さらにブルーカラーの人の多くは仕事を休めなくて接種する時間を取れない、予約するのにかかる数時間すら取れない人だっているのではないか。

 

そんなこともあってか、アメリカでは最近は予約不要でワクチンが打てるような会場を設けているし、街中の行き慣れた薬局で接種できるというのもこういう目的があるのだなと改めて感じました。

 

ワクチン対象年齢が10代にまで下がってからたったの1ヶ月でこれだけのスピードでワクチンが広まったことに最初はびっくりしましたが、これは既存のプラットフォーム(医療機関、薬局、スーパー)を使って、予約システムも各プラットフォームに任せて、Web上で済ませられるようにしているからこそ成し遂げられたスピード感なのかもしれない。

 

こうやって全ての人には平等ではないかもしれないけれど、前に前にと進めていくスピード感はすごいなあと。

 

あらゆる人への平等を考えすぎて手紙や電話などを国が一貫して整備するなんてやっているとやはり時間がかかってしまうのかもしれない。

 

けれども、そのスピード感から置いていかれる人もやはりいる。

 

ここ10数年人種による諸々の格差は広がっていないけれど、教育による格差は広がっていると記事には書いてある。

 

コロナワクチンからもそんなことを考えさせられます。