ワーママからの海外移住×キャリア×子育て

IT企業勤務の二児ワーママが一念発起してカリフォルニア・ベイエリアへ。日々限られた時間の中での英語学習や子育て、ライフハックについてつぶやきます。

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アメリカの医療保険は難しい!② 渡米3年目で最適化。HSAで医療費を投資に。

以前の投稿で、アメリカの医療保険の基本的なところを書きました。

 

ちなみにアメリカの医療保険では歯科治療、眼科治療はカバーされません。

それぞれ別の保険に加入する必要があるのですが、歯科保険はまた考え方が違うのですよね、、これはまた次回。

 

私の場合、渡米当初は無難な保険プランを選んで、どの程度家族が医療機関のお世話になるか様子を見た後、渡米3年目で保険プランを変更することにしました。

(本当は2年目で変えたかったのですが、プラン変更できる期間が1年の決まった時期だけで、ちょうどその時日本に帰国していたのですっかり忘れてしまっていたのです。。)

 

何に変更したかというと、HSAが付加されている保険プランです。

 

HSA(Health Saving Account)とは医療費を貯める為に利用することができる貯蓄口座です。

 

簡単に言ってしまうと、HSAが付いている保険プランというのは

・月々の保険会社への支払いは他の保険プランよりも安い

Deductible(100%自己負担の金額上限)は他の保険プランよりも高め

Out-of-Pocket Maximum(保険会社が全額支払ってくれるようになる金額)も他の保険プランよりも高め

 

要は安い代わりに、保険カバーの割合は小さくなります

しかしその代わりのメリットとして、

 

医療費として個人で積み立てておける口座(HSA)を持つことができる。

これは非課税。つまり、給与として受け取った金額のうちHSAへの入金金額に関しては税金がかかりません。

 

医療費が発生した時には、こちらの口座から引き落として使います。

つまり医療費分は非課税ということになります。

 

 

また最大のメリットが

HSAで医療費として使わなかった金額を投資に回すことが可能

余剰分の貯蓄で投資信託を購入して運用することができます。

引き出しは65歳以上であれば医療費以外の用途でも可能。65歳未満だとペナルティがかかります。

 

会社が一定金額をHSAに補助してくれる仕組みがある(Company contribution)

 

アメリカの401kのBefore-Tax(日本だと確定拠出年金や401k)と似ていますが、これらが老後資金として使うのに対し、HSAは主目的が医療費用口座。

でも余った金額については401kと同じように非課税で口座に貯蓄できます。

また会社が一定額を入れてくれる点も、401kのマッチングに近いですね。

 

 

HSA付き保険プランを選ぶことで、保険費用を抑えて、その分を投資に回すことができます。個人としても医療費を抑えようと健康を意識することにつながるため、会社としてもメリットがあるということなのでしょう。会社から補助が出るのもこのためです。

 

 

このコロナの時期にHSA付き保険を選ぶことで、敢えて保険カバー金額を低くすることに多少の躊躇はありました。

しかし今年もほとんど病院のお世話にならずに1年を終えそうなので、変えてよかったなと思っています。

 

HSA付き保険にしようかなと悩む場合は、まず自分の過去の医療費がDeductibleを超えているのかどうかを見てみましょう。

 

Deductibleを超えていないのであれば、そもそも医療費全額自費で支払っている範囲なので、HSAの方がお得かもしれません。