5日間の弾丸単身アメリカ滞在。続いてアパート探し。
どのエリアに住むか
まずはどのエリアに住むか。
私の場合、住まい、会社、プリスクールができるだけ近い距離にあること。
そして安全をお金で買うのがアメリカ。
子育てに適した安心できる地域であること。
これらが最優先でした。
そのためおのずとエリアは絞られます。
会社と同じエリアか隣のエリアかで検討していたのですが、
・アパートの選択肢が豊富
・プリスクールの選択肢も豊富
・スーパーが近くにあって便利
・子育てしている知人も何人か住んでいる
・私が以前その地域のホテルに泊まったことが何度かあり、地理にそこそこ詳しい
こういった理由で会社の隣のエリアを中心に、住まいの候補を探しました。
アパートの探し方
物件の探し方もいくつかあります。
一番簡単でてっとり早いのは物件探しのサポートを日本語でしてくれるエージェントを使う方法です。
しかし、その場合契約成立時に家賃1ヶ月分を手数料として支払ったりするところもあります。
自分で探す場合には、2つの方法があります。
ZillowやApartments.comから探す
エリアのZIPコードを入力すれば、空き物件のリストが表示されます。
そこから希望のアパートに見学のリクエストを出せるので、その後はメールでやりとりすることになります。
また、管理会社がしっかりしているような大型のアパートにはアパートの公式サイトがあります。ここには間取りや家賃も記載されていて、見学予約や物件の一時的な予約も可能になっています。
私の場合、Apartment.comやGoogleの検索である程度目星をつけてから、アパートの公式サイトにアクセスし、追加情報を確認したりや見学予約を行いました。
Craiglistで探す
Craiglistは家以外にも車や物の個人間売買で使われるサイトであり、賃貸物件も探すことができます。
管理会社のある大型アパートの他に、個人でやっているような小規模の賃貸物件も掲載されています。場合によってはお得な掘り出し物もあり、友人はこちらを勧めていました。
その他、日本人向けに日本語で物件紹介してあるサイトもありましたが、赴任者向けの高賃料のものが多く、物件数も限られていました。
見学の方法
見学は1件につき長くても30分程度。
アパートのリースオフィス(Leasing Office)に行き、予約している旨を伝えると、どの間取り(1BR、2BRなど)が希望かを聞かれます。
希望を伝えると、その間取りで現在空いている部屋を一緒に見学に行きます。
その後、またリースオフィスに戻り、他に空いている部屋の情報や、賃料、セキュリティデポジット(敷金)など教えてもらって終了。
その場ですぐに決める必要はありません。
その後、メールや電話でフォローアップが来ることもあります。
確認した方がよいこと
見学の際に確認した方がいいことは、
・家賃やセキュリティデポジットはいくらか?
セキュリティデポジットは、渡米直後などクレジットヒストリーがない場合、多め(家賃1ヶ月分など)に支払うことがあります。セキュリティデポジットは賃貸解約時にクリーニング代を引かれた後に戻ってきます。
・リース期間
・電気、ガス、水道、ゴミ代はどうなってるか
・駐車場の有無
・ヒーター、クーラーはあるか
北カリフォルニアのベイエリアには比較的新しい物件にしかクーラーはありません。
・洗濯機、乾燥機の場所
アパートによっては各部屋に洗濯機、乾燥機がなく(特に1BRのアパート)、共用の場所まで行って洗濯をするアパートもあります。
・キッチンはガス?電気?
電気コンロが普通でガスコンロはほとんど見ません。電気コンロもキッチンが古い物件だと蚊取り線香のような電熱線コンロで、新しいものだと日本のIHコンロに似た凹凸が(けれど電熱線コンロ)が使われています。
・いつから借りられるか?
既に空いている部屋と、今後空く予定の部屋によって当然リース開始日も変わってくるのですが、日にちを自由に指定することは難しいです。数日程度であれば交渉次第で変更が可能なこともあります。
などなど。
気になるところはバシバシ写真をとっておくとよいです。
日本との違い
家賃
日本の賃貸マンションと違うなと感じたのは、空き物件の家賃が頻繁に変動するということ。
まず前提として、同じアパートで間取りが同じであっても部屋によって家賃は異なります。立地や窓がどの方向を向いているかなどが変動要因のようですが、一つ一つの部屋に対して家賃が設定されているので確認する必要があります。
また家賃は毎日変動します。
日々のマーケットの相場から家賃が決まるので、管理会社のある大型アパートの場合、家賃交渉などというものはありません。一方、個人の物件であれば家賃交渉もできます。
私の場合も、目星をつけていたアパートを次の日にWebで確認すると、家賃がかなり上がっていて驚いたことがありました。
また家賃はリース期間によっても変動します。
そして必ずしも長期契約がお得というわけではありません。
たとえば1年契約よりも半年契約の方が安い場合もあります。
これは時期によるのですが、夏の間(6月ー9月)は引越しシーズンで(学校の年度が変わるため)その時期は一般的に家賃の相場があがります。
このため冬の安い時期に契約する場合は、半年契約を低価格にして、更新時の夏には賃料をあげたいというアパート側の思惑があります。
リース期間はいくつか選択肢を出してくれるところがほとんどですが、基本は1年契約です。
部屋の間取りと許容人数
アメリカでは間取りは1BR、2BRのように示されます。2BRであればベッドルームが2つにリビングルームがある部屋のことになります。
日本と比べてアメリカの部屋は一部屋あたりの面積がとても広いです。
このため私も見学するにつれ、「子供たちもまだ小さいし、家族全員同じ寝室で寝るから、1BRで4人家族もありなのではないか」と考えるようになりました。
しかし実はカリフォルニア州の法律があり、1BRは3人までしか収容できないように決まっています。
"2-plus-1 formula" と呼ばれ、一つのベッドルームに付き2人。リビングには1人までとカウントされます。
このため1BRであれば3人まで、2BRであれば5人までが住むことができます。
水道光熱費と通信費
水道光熱費に関して、電気代を除く下記の料金については、アパート側から支払い請求が来ます。このため家賃とは別料金ですが、引き落としは同じになることが一般的です。
Water(水道)
Sewer (下水道)
Trash(ゴミ回収)
Hot water energy(給油エネルギー)
一方電気代に関しては、電気会社に直接契約をする必要があり、引き落としも別です。
北カリフォルニアであればPG&Eになります。
通信に関しては、アパートによって使用可能なプロバイダーが異なりますので、アパートが決まったら聞いておいて、こちらも直接契約する必要があります。
アメリカの人はしょっちゅう引越をする
日本だと賃貸契約時には敷金・礼金で家賃2ヶ月分ずつ支払うケースがよくありますが、アメリカでは敷金のみで家賃1ヶ月やそれ以下ということも少なくありません。
また、引越しも自分たちでトラックを借りてきて引越しを済ませてしまうケースもあり、引越し業者を使っても近隣の引越しであればそこまで高い金額にはなりません。
このためアパートを借りる敷居が低く、しょっちゅう引越しをします。
実際私も渡米1年以内もたたずに引越しをしました。
賃貸契約というと高額を支払うので慎重になりがちですが、リース期間も通常1年と短いので、万が一失敗してもまた探せばよいという気持ちも大事かと思います。
いざアパート契約へ
Day2, Day3
この2日間で計9ヶ所のアパートを見学しました。
Day4
ここに住むと決めたアパートに行き、再度見学させてもらってから契約をしました。
契約期間は10ヶ月。なぜ10ヶ月にしたかというと、それが一番安かったからです。
他のアパートと比べてグレードが高く、この家賃で住めるのは今だけだろうなと思ったこと、また使い勝手のよいスーパーが徒歩圏内にあることも決めてでした。
入居申込書に基本情報やSSNを記入します。この後、バックグラウンドチェックに入るとのことでその日は終了。
Day5
次の日には帰国なので、この日に必要な処理を終わらせる必要がありました。
しかし、アパート側のバックグラウンドチェック完了の連絡がなかなかきません。
バックグラウンドチェックが完了しないと、セキュリティデポジットとしていくら払うかが確定しません。この初期の契約支払いだけはチェックで手渡す必要があり、オンラインでは行えません。
ということでアパートに連絡をして、セキュリティデポジットとして支払い額が多い方でチェックを用意し、もし後に必要なければその分を繰り越して賃料に割り当てることで了承をもらいました。
さて、チェック(小切手)はどう用意したかなのですが、まずチェックにはパーソナルチェックとキャッシャーズチェックの2種類があります。
よくある自分で金額を書いてサインして使うのはパーソナルチェック。
一方で銀行振り出しの小切手、つまり銀行に行って金額も含めて発行してもらうのがキャッシャーズチェック(Cachier's Check)です。キャッシャーズチェックの発行には1枚あたり10ドルの手数料がかかります。
渡米前や渡米直後でアメリカの住所が決まっていない場合、銀行からパーソナルチェックに使うチェックブックを発行してもらうことができません。
このため、渡米直後のアパートやその他の申し込みに関してはキャッシャーズチェックを使う必要があります。
キャッシャーズチェックは、銀行まで行って発行してもらわないといけないこと、手数料がかかること、正確な金額がわからないと発行できないこと、など面倒ですがこれも仕方がありません。
無事キャッシャーズチェックを発行し、アパートに支払いを済ませました。
その後の詳細な契約書類のサインや、家財保険(Renters Insurace)、電力会社、インターネットの申し込みは全てオンラインでできるので、日本に帰国後行うことにしました。