ついに息子のクラスで、、コロナで感じる皆でする子育て- It takes a village to raise kids.
3月の終わりのことですが、息子が通っているキンダーガーテンで、息子のクラスメイトの一人がコロナ陽性と分かりました。
それがわかったのは水曜日のこと。その前日が学校でエッグハントを楽しんだ後でした。
午前中には学校から普段使っている連絡用のアプリとメールで連絡が来ており、すぐに迎えにくるようにとのことだったのですが、私はそれに気づくのに1時間ほど遅くなってしまいました。その後、学校から直接電話があってすぐに迎えに来てくださいとのこと。
青天の霹靂とはこのことかと、すぐに迎えに行きました。息子が残っている最後の一人だったようです。
ちょうどその週の金曜日から次の週いっぱいいが春休みで学校がおやすみの期間と重なったのは不幸中の幸いだったのかもしれません。
その日の夜遅くに、学校からまたメールが来ました。その日はコロナの対応で本当に大変だったようです。そこには次のことが書いてありました。
・同じクラスのクラスメイトはClose Contactsとして14日間の隔離期間が必要であること
・接触してから5-7日後にPCR検査を受けるのが望ましいこと(それより前はダメ)
・PCR検査が陰性であったとしても隔離期間は変わらないこと
・春休みに向けて既に計画を立てていることと思うが、責任ある決断をするように
そしてその後、クラスメイトの親全員を含んだメールが来ました。
そしてその中で、ある親御さんが「コロナに感染したのはうちの子どもです」と状況をきちんと説明してくれたのです。
誰がコロナに感染したかというのは、プライバシーの問題もあり、詮索すべきものでもないので、きっと分からないままなのだろうなと思っていたので、自ら公表したことにびっくりしました。
その親御さんの話では、週末に他の家族と外で会ったもののマスクやソーシャルディスタンスは徹底していたし、他に感染した人はいないのだとのこと。なので、本当にどこで感染したかが分からない。
その感染されたお子さんも、夜に食欲がなくて37.5-38℃程度の微熱のみ。1日半でそれもよくなったとのこと。それでたまたまPCR検査をしてみたらなんと陽性で非常にショックだったと。
正直その程度の軽度の症状であれば、PCR検査をせずに風邪で済ませてしまう家庭も多いのではないかと思います。
でもこのように公表してくれたことで状況をよく知ることができちょっと安心したし、保護者同士での親密度もあがったような、クラスとしてより一層団結した気がしたのでした。
そんな中一人の親御さんが「I firmly believe it take a village to raise kids.」と話していました。
これは「子どもは社会や地域が協力して育てるもの」というアフリカのことわざです。
It takes a village - Wikipedia
これを聞いて、あぁアメリカにもこういった考えがあるのだなと。
日本だと地域による子育て支援というのは、特に子どもが小さいときはなにかと感じていました。
また日本だと保育園で同じクラスの親御さんや子どもに会ったら挨拶するのが一般的です。
でも、アメリカのプリスクールだと送り迎え時の挨拶はあまりなく、親同士の交流の機会ももともとほとんどなかったのがコロナでさらに減りました。
「ママ友づきあいを気にすることがなくて楽だな~」なんて渡米当初は思っていましたが、今のようなコロナ渦ではみなどうしているのだろうと気になるもの。
クラスメイトの親御さんの一人がCountyのPublic Health Departmentで働いていてコロナの情報を持っていたり、スクールがクローズの間子どもたちのためにZoomでShow&Tellをしようと提案してくる人などいて、初めてのこのような経験の中、とてもこのようなつながりが心強く感じられたのでした。