海外で働くことに興味を持ったきっかけ③転籍に失敗、挫折
前回は5ヶ月間のアメリカ出張の話をしました。
実はこのアメリカ出張中に一つやりたいと思っていたことがありました。
それは何かというと、
自分自身がアメリカで働けるかどうか見極めたい
ということ。
そこで出張を延長してもらった後半の2ヶ月、アメリカで働きたい旨を同僚に相談し、そしてアメリカの開発部門のマネージャーにも伝えていました。
その後、そのチームのメンバー5人くらいとインタビューを行いました。
レジュメは、出張前にL-1ビザ取得のために用意した英文レジュメをベースに、仲の良い同僚がレビューをしてくれました。
彼のレジュメも見せてもらって、いかに簡潔に(1枚で収まる範囲と、2-3枚にわたってやや詳細を記載するレジュメの2種類を用意)冒頭で興味をひいてもらうように書くことが大事かを学んだりしました。
本屋でジョブインタビューの本を買ってきて事前準備もしました。
最終的には日本に戻る前に、無事、転籍として話が進むことになりました。
その時の私は、もう胸がいっぱいでした。
英語もろくに話せない、聞き取れない状況から
たくさんのことを吸収し
そして最終的にアメリカでの仕事を手に入れたのですから
感無量の思いでした。
アメリカを離れるときにも、次また来れるのだ、その時はどういう気持ちなのだろう、とこれからのことを考えただけでワクワクしました。
しかしこの転籍は最終的に頓挫することになります。
理由はいろいろとあるのですが、一番の理由は入りたいと思っていたチームのポジションの空きがなくなってしまったということです。
社内転籍ではよくあるのですが、いつでもポジションがあいているわけではないので、タイミングが非常に重要になります。
私以外にも社内転籍のプロセスの途中で断られてしまうケースをいくつか見てきました。
そして、他の理由は私自身の側にありました。
おそらく、どうしても転籍したいと主張すれば、そのチームではなくても他のチームへの道もあったとは思います。
しかし、それを英語で主張するだけの自信が自分にはなかったこと、そしてこのチームに入りたいというこだわりが強すぎたということ。
また、私は当時結婚したばかりでした。
結婚直後から遠距離結婚生活を送るというのがそこまで当たり前ではない時代で
周りの目や不安から、その道を突き進むことができませんでした。
転籍が失敗に終わった後、私はもぬけの殻状態でした。
仕事にも身が入らず転職や留学を考えたりもしましたが、どれも中途半端に終わり、不完全燃焼な期間が1年ほど続きました。