海外で働くことに興味を持ったきっかけ④出産後に出会った本
最初の転籍が失敗に終わった後、しばらくはちょっとした暗黒時代でした。
当時30代にさしかかかっていましたが、次への目標を見つけようと、転職、留学、妊活、いろいろ試すけれどもどれもうまくいきません。
それでも、同じ場所に居続けても何も解決できない、と社内異動をしました。
これは、アメリカの開発部門のチームに日本にいながらリモートワーカーとしてジョインするというもの。
以前転籍を試みたチームではなかったのですが、日本で当時やっていた仕事内容が活かせそう、より発展できそうということで異動に手を上げました。
チームもグローバルなチームで、私自身もアジアのお客さん全般を見るということで、私が興味のある「英語での仕事」です。日本人は私だけ。
アジア圏での出張も時々ありました。
この異動が、あとの転籍へのきっかけとなります。
そしてこの後私は、一人目を出産します。
育休後の生活は、想像を上回る大変さでした。
息子はしょっちゅう発熱するし、自分の時間どころか仕事の時間もまともにとれない。
自分も息子の風邪がしょっちゅううつって、体調不良の日が続きました。
そんな目の前の家事育児に追われる中で
仕事は融通のきく日本の仕事ばかりを選ばざるを得ませんでした。
気づけば初めてのアメリカ出張から10年近くもの年月がたっていました。
そのうち
海外がさらに遠のいたな。
ああ、もう海外で生活することはないのだろうな。
という諦めを持つようになっていました。
そんなある日、たまたま立ち寄ったコンビニで目に入った本がありました。
「時間がない」から、なんでもできる!
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著者は3人の子供(3歳、1歳、生後1ヶ月)を連れてハーバード公衆衛生大学院に留学した医者の方。
著者は、育児家事仕事に追われる中、
時間がない時「こそ」
強烈にやりたくなることがあり
かつてこんなに強烈に何かをやりたいと思ったことってあったっけ?と気づいて
このエネルギーを最大限に生かそう。
時間がないというのは何かを始めるチャンスだ!
ということに気づき、留学を果たしています。
この本を読んだ頃、私は息子の度重なる風邪・発熱に、仕事をするのも精一杯の時期で、
「子供が小さいうちは自分が好きなことはセーブするのはしょうがない」
と思っていました。
でも自由な時間が激減したことで、
出来ないからこそ、色々とやりたい気持ちが強くなっていきました。
時間を気にせず思う存分働きたい。
夜のセミナーに行って勉強したい。
大学院で学び直しをしたい。
色々な人と交流したい。
自分の好きな環境で充実して働きたい。
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こんなにも強く「何かをしたい!」と思えるのはもしかして今だけかも。
今がチャンスなのでは?
著者が3人連れて海外留学出来たのだから、私だって海外で働けるかもしれない。
「母親だから○○しないといけない」「ワーママだからがまんしないといけない」
こういった「母親」としてのメンタルブロックを壊してくれるきっかけになった本です。
ここから、少しずつ行動をおこしはじめます。