ワーママからの海外移住×キャリア×子育て

IT企業勤務の二児ワーママが一念発起してカリフォルニア・ベイエリアへ。日々限られた時間の中での英語学習や子育て、ライフハックについてつぶやきます。

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海外で働くことに興味を持ったきっかけ①入社2年目の単身中国出張

新卒で外資系IT企業に入社して2年目、正確には入社して1年と9ヶ月たった2月の始め。

私は人生で初めてのビジネス出張を経験しました。

 

ITエンジニアでお客さんと接する機会のほとんどなかった私。

国内も出張したことのなかった私が、初めて出張の場として選ばれたのは中国、北京市。しかも単身での出張でした。

 

中国にいるメンバーと製品の品質テストを協業することになり、その製品技術や仕事内容を伝えるために私が選ばれたのでした。

 

今から思うと、新卒2年目の私に対して随分な無茶振りだったのではないかと思う一方、このような機会を与えてくれた当時の上司には感謝しかありません。

 

私は海外留学経験もなければ、英語力もいたって普通でした。チームの中でも一番の年下。

 

中国出張が決まってからの数ヶ月は毎週英語のレッスンに通ったり、中国でプレゼンする英語資料を念入りに準備したりといった付け焼き刃的な対応はしましたが、そこで劇的に英語力が伸びるはずもありません。

 

しかし、中国人チームのマネージャーは日本語を話せる人であったこと、そして日本と一緒に仕事をしたいという日本に好意を持ってくれるメンバーに囲まれて、私自身が新米でありながらも非常に楽しく、有意義な出張になりました。

 

ちなみに中国行きの機内で中国ガイド本をおもむろに開いたところ、ビザが必要との情報が目にとびこんできて「ビザ取り忘れた、、!入国できないのでは。」と青ざめたのを覚えています。

慌てて機内のCAさんに聞いて、ちょうど当時ビザが不要になった直後だったと分かり安心したのですが。

 

 

そしてその出張先で、たまたまアメリカの本社から出張にきているアメリカ系中国人の人に出会いました。

 

その人は若くしてかなり上のポジションについている人でしたが、ひよっこの私に対してもとても気さくに接してくれました。

 

「日本のお客様は求める品質水準が高いから、それにきちんと応えていかないといけない」

 

と、日本の商習慣をよく理解をしていることにも驚きましたし、彼の仕事に対する熱意も感じました。

 

その人とチームのマネージャーと3人で夕飯を食べた時に、次の日に万里の長城に行く予定だという話をすると、彼も行くということになり、3人でちょっとした旅行も楽しみました。

 

これまで会社で接する人は皆、自分よりも年上で、私と対等に接してくれていると感じる人はいませんでした。

ですので、一人の人間として扱われたのがとても新鮮だったのを覚えています。

 

社会人になって初めて、人と会って興奮することができた経験でした。

 

同じ会社でも国境を超えれば色々な人がいるんだ。

そして本社には彼のように優秀な人もいるのだ。

 

そしてこの思いから

 

いつかはアメリカ本社に行ってみたい。

 

そんな気持ちが芽生えたのもこれがきっかけです。

 

一方で、私の英語力は非常に低かったので会話が弾まない時もありました。

最初はなんとか3人で英語で話をしてくれるものの、私がついていけなくなると、2人で中国語で話しはじめてしまい、そうなると全く会話に入り込めません。

その時、私はもっと英語力をあげたいと切実に思ったのでした。

 

この出張での衝撃は日本に戻ってからもしばらく続き、興奮冷めやらぬ状態でした。

 

そしてこの中国出張をきっかけに、私の海外への関心が広がっていくことになります。