大人もハッとさせられる幼児絵本 カラーモンスター
子どもたちに本を読んでいて、これは深いなと思った本。
「カラーモンスター きもちはなにいろ?」
登場してくるカラーモンスターはいろんな色がぐちゃぐちゃに混ざった見た目で、気持ちもごちゃごちゃ。
それを女の子が、一つ一つの気持ちをそれぞれ別の「入れ物」に分けて、気持ちを整理するのを手伝ってくれるという話。
黄色はうれしい気持ち。
青色はかなしい気持ち。
赤色はいかりの気持ち。
などなど。
ごちゃごちゃした気持ちを分けたカラーモンスターは、すっきりと楽な気分になり、別の色の存在に気づくのだが、、、
この本を読んで
これって、子どもだけではないな、と。
大人もモヤモヤを言語化することってとっても大事。
大人だからこそ、いろいろな役割があり、いろいろな思いがあり、忙しさにかまけてその思いをぐちゃぐちゃのまま抱えていたりする。
言語化するというのはそれを一旦外にだすということ。
外にだして別々の入れ物にいれて整理をする。ぐちゃぐちゃの色を、それぞれの色に分けていく。
そのことで見晴らしがよくなり、自分がどういう思いを持っていたのか、どうすればよいのか、整理できるようになる。
とても気に入ったので英語版も持っています。
2つを見比べて、日本語訳の方はちょっと省略していてもったいないなと思うこともあれば、ああこの日本語表現の方が秀逸だなと思うところもあります。
今の私の子供たちにはちょっと抽象度の高い本で、すぐにイメージが湧きづらいかもしれない。
でも時々読んで、子供たちが感情を表現できる手助けになるといいな。
そして私たち大人も、時々気持ちを言語化する大切さを思い出させてくれる本です。