2020 Tax Returnまでの長い道のり① - ITIN取得のための準備
アメリカでのTax Return(確定申告)は日本とは違い、会社員であろうとも個人で申告する必要があります。
日本のように会社で勝手にやってくれるようなことはありません。
去年は、アメリカに来て初めての申告だったこともあり、日本からの転籍のパッケージの一つとして会社が準備した弁護士による申告書作成サービスというのを使いました。
2018年は日本で働いていた期間とアメリカで働いていた期間があったため、申告がややこしかったからです。
その時私は弁護士から受け取った書類を言われた通りに、言われた所に送付しただけでした。
今年は2回めということもあり、弁護士に頼むとなると自腹になります。
またこれから毎年行うことを考えると、早く慣れておいた方が将来的にもお得だろうなと思い、自分でTax Returnの申請を行うことにしました。
なんでもまずは自分でやってみる!それから外注するかどうかを決めるのが、私のポリシー。
しかし、初めての申請ということで思いのほか時間がかかることになるとは、当時の私は知る由もなく、、、
まず初めに用意をするのは子どもたちのITIN(アイティンと呼びます)。
子どもを扶養している場合、子どものソーシャルセキュリティ番号(SSN)あるいは個人用納税者番号(ITIN)が申告の際必要になります。
私は現在ビザで米国で働いているためSSNを取得していますが、その子どもが日本で生まれて連れてきたような場合、子どもたちのSSNを取得することができません。
子どもがSSNを取得するためには米国で生まれて米国国籍を持つ必要があるからです。
子どもたちのITIN申請にはForm W-7(Application for IRS Individual Taxpayer Identification Number)という書類を「子どもの身元が分かる書類」とともに送る必要があります。
この「子どもの身元が分かる書類」として有効なのはいくつかあるのですが、その一つで私達外国人にとって最も一般的なのがパスポート。
しかしITIN申請時にこのパスポートを預けておく必要があるのです。
戻ってくるのはITIN番号と一緒に郵送でとのこと。
これって怖くないですか?
パスポートを片時でも預けておくのも怖いし、郵送で送られてきて間違った住所に届く可能性だってあります。
実際、ポストには間違ったアドレスの手紙や以前住んでいた住人宛ての手紙がよく入っています。
そこで代替手段として、旅券所持証明というパスポートの証明されたコピーを使うことができるのですが、これには在サンフランシスコ日本国総領事館まで行って取得する必要があります。
そしてこの申請には基本的に本人同行が必要なのですが、総領事館はサンフランシスコのダウンタウン。
治安が良いとは言えないダウンタウンに幼い子ども2人を連れて行くのは本当に嫌なので(電車に乗せるのも嫌)、私が代理人申請という形をとることにしたのですが、そこでこの説明文が気になりました。
旅券所持証明(IRSへのITIN申請用)申請手続 | 在サンフランシスコ日本国総領事館
- 米国ビザの筆頭申請者(父親)が子供の申請を代理申請する場合には、代理申請者(ビザの筆頭申請者:父親)と申請者(子供)のパスポートを提示いただければ、戸籍謄本または全部事項証明の提出は不要となります。
- 米国ビザの筆頭申請者が父親で、母親が子供の申請を代理申請する場合においても、代理申請者(母親)、申請者(子供)のパスポートに加えて、米国ビザの筆頭申請者(父親)のパスポートも提示いただければ、戸籍謄本または全部事項証明の提出は不要となります。
うーん、ビザの筆頭申請者が父親というのを前提として書かれているのですよね。
私の場合、ビザの筆頭申請者は私なので、その場合父親のパスポートは不要だよね、、それとも戸籍謄本うんぬんと関係しているから、父親の書類も必要なのか?
さんざん悩んだあげく、でもサンフランシスコまで出向いて無駄足にしたくなかったため、夫が年末にこちらに来た際に夫のパスポートも持参で行くことにしました。
結局、夫のパスポートは後で不要と分かりましたが。
旅券所持証明の申請から受領までは1週間かかるため、年末年始を挟み、年明けに受けとりに行ったのでした。