アメリカどこで服を買う?ちょっと冒険してみたい?そんな時はStitch Fixを試してみる。
アメリカで生活に慣れ始め、ちょっと余裕が出てきた頃に悩みだすことの1つが「服をどこで買ったらいいのか」ということ。
渡米して間もない頃は生活を軌道に乗せるので精一杯。
余裕が出てきて、身だしなみに意識が回るようになって服にも気が回るようになりました。
せっかくアメリカにいるのだから、アメリカで自分のお気に入りのブランドを見つけたいし、アメリカで周りから見てそこまで浮かないような格好をしたい。
もちろん自分の好きな服を着ればよいのですが、
日本で当たり前のように皆着ていたり、流行っていたりする服も、所変われば「なんかちょっと違う」と感じるもの。
日本では無意識のうちにその年の流行などを追っていたり、そもそもお店自体が旬の服の似たようなものしか売っていなかったりします。ここ数年だと、オーバーサイズの服が流行っていますよね。
でも、アメリカだと何かしっくりこない。
かといってブランドもよく知らないから、ついついユニクロに。
そうすると日本人同士ユニクロでかぶるという事態も、在米日本人あるあるな話(笑)。
私はアメリカで生活を始める前、出張でアメリカに来る度によく洋服を買っていました。
日本より価格的にお手頃感があり、日本で絶対人とかぶらないからです。
その時利用していたブランドは、Banana Republic、Ann Taylor、LOFTなど。
このためアメリカで生活を始めてからもこれらのブランドのショップをオンラインで覗くことが多かったです。
しかし一時期いまいち気に入った服がなかなか見つからず、そんな時見つけたのがStitch Fixというサービス。
こちらはAIを使って一人ひとりの好みにあったコーディネートを提案してくれるサブスクリプション型のサービスです。
AIを使ったビジネスモデルとして本で紹介されていたのが興味を持ったきっかけでした。
日本だとエアークローゼットのようなサブスク型の洋服レンタルサービスがありますが、Stitch Fixでは服はレンタルではなく購入になります。
Stitch Fixでは会員登録すると、サイトの中で体型や予算、好きなブランド、好みの服の形や、オフィス向けかプライベート向けかといった基本的な情報を入力します。
その後、面白いのが、何枚かの洋服の写真を見せられて「これが好きか嫌いか」というのをクイズのように答えていくのです。
これは登録時だけでなく、サイトに行く度に「Would you wear this?」と聞かれて新たな服が出てくるクイズに答えることができます。こうすることで自分の服の嗜好の情報をStitch Fix側に蓄積しているのです。
これもクイズのようなもので、Yes・Noで答えていくと次の洋服がすぐに出てくるので、まるでファッション誌を見て「いいね!」ボタンを押しているような感覚で楽しむことができます。
その後、AIとスタイリストのおすすめによって、洋服やアクセサリー、靴(希望している場合)など5アイテムが送られてきます。アイテムと一緒にスタイリストからのメッセージカードも入っていて、このアイテムを選んだ理由や写真付きコーディネート例などが書いてあります。
この時に、好みのアイテムがあればそれだけをキープし、嫌いなアイテムは同封の袋に入れてUPSSに持っていけば無料に返却ができます。
コーディネートの提案料金(基本料金)は20ドルですが、1アイテムでも購入すればその20ドルが割り引かれるので、購入した場合は実質手数料が無料になります。
私もサービスを利用していた期間は、なんだかんだ1アイテムは購入していたので少なくとも20ドル分は買っていたことになります。
サービスを受ける頻度は、毎月、隔月、3ヶ月毎など選択ができ、途中停止することもいつでも可能。
私が感じたStitch Fixのメリットは
・自分の知らないブランドを知るきっかけになる
・自分で洋服を選んで買う手間が省ける
・自分の思考の枠を超えたスタイリングを提案してもらえる
・届いた時に開けるワクワク感がたまらない
アメリカにいるのだから、ちょっと冒険してみたい。
自分のためにプロがどんな服を、どんなコーディネートを提案してくれるのだろう?とワクワクする経験そのものに価値を見出したサービスだなと感じます。
一方でデメリットと感じるところもあります。
・洋服は定価購入になるので割高感がある場合も。
日本だと洋服のセールって、7月頭のサマーセールと1月のお正月セールが基本で、後は割引ってそこまで頻繁ではないと思います。
でもアメリカだとよっぽどの高級ブランド以外ではアパレル服って年がら年中セールをしています。
サンクスギビング後のブラックフライデー以外にも、ちょっとした祝日の前だったり、休みはなくても週末近くになるとちょこちょこセールをしているイメージ(特にオンライン)。しかも割引率も30%など結構高い。
それを知ってしまうと、定価で購入するのが逆に割高感を感じてしまうのですよね。
既に自分の好みのコーディネートやブランドが決まっているのであれば、Stitch Fixを利用するメリットはあまりないかもしれません。
・冒険できる一方、ハズレも多い。
日本だとある程度、この年代ならこの服にしておけばはずれはない、などあたりがつきやすいものですが、アメリカだと流行も一辺倒ではないし、年代だけでも絞りきれない。日本よりも服装のジャンルが広いなと感じます。
この為、自分にとって全く好みでない服が届くこともあります。
これは、回数を重ねたり、AI側に好みのタイプを蓄積するような形で解消するしかないかなと思います。
私は暫く続けた後、コロナが始まって洋服へのモチベーションが下がったため、現在は利用を一旦停止しています。
でも、アメリカで来たばかりでよく分からないうちはStitch Fixを使って自分の好みの服装やブランドを探すことができて良かったと思っています。
なかなか自力で探すのは限界がありますしね。
また、洋服ジプシーになったら利用を再開するかもしれません。