ワーママからの海外移住×キャリア×子育て

IT企業勤務の二児ワーママが一念発起してカリフォルニア・ベイエリアへ。日々限られた時間の中での英語学習や子育て、ライフハックについてつぶやきます。

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アメリカの医療保険は難しい!① 渡米直後は仕組みを理解。プランは無難なものでOK。

アメリカで会社で働き始めてすぐに、決めなければいけないことというのは山のようにありますが、その中の一つが保険のプラン

 

日本のように国民皆保険はなく、公的医療保険制度に加入できるのは高齢者や障がいを持つ人といった一部の人のみ。

これ以外の人たちは民間の保険への加入を検討する必要があります。

医療費の高いアメリカ、何かあったときを考えると保険なしでは恐ろしすぎます。

 

私を含む企業勤めの場合の多くは、提携している保険会社のプランというのがあるのでそこから選ぶことになります。

 

しかしこの医療保険の支払いの考え方が日本とは全く違うのです。

何が違うのかというと、

 

・ある一定金額(Deductable)に達するまでは、加入者が全額支払う。Deductableに達したらCoinsuranceの割合だけ保険会社が支払いを始める

・そしてさらにある一定金額(Out-of-Pocket Maximum) に達したら、それ以降は保険会社が全額支払う

 

日本だと最初から(最低金額なしに)保険で一部カバーされるのに対して、アメリカではDeductableまでは全額自己支払いになります。

 

またこのCoinsuranceの割合ですが、その保険会社が契約している病院をインネットワーク(In-Network)、そうではない病院をアウトオブネットワーク(Out-of-Network)といって、それぞれにおいて保険会社が支払う割合が異なります。(当然インネットワークの方が保険会社の負担割合は高い

 

さらに、Copay(Co-payment)といって、医療サービスを受けるたびに一定額を自己負担する自己負担額というものもあります。病院で直接支払うのはこのCopayで、残りの医療費は後で保険会社に確認してから支払い請求がくるケースが多いです。

このCopayは$25くらいが一般的。

 

この聞き慣れない専門用語と、慣れない仕組みのため何回理解しても、しばらく時間がたつと忘れてしまう、ということの繰り返しでした。

 

保険プランを選ぶ際には

・Deductableの金額(自己負担額)

・Deductable後、保険会社が何割支払ってくれるのか

・保険が会社が全額支払うようになるOut-of-Pocketの金額

・そしてインネットワーク(In-network)の病院が選びやすい場所にあるか

等を考慮して判断する必要があります。

 

しかしアメリカに来た当初は、どれくらい医療費がかかるのか全く想像ができません

全額自己負担になるDeductableも、保険によりますが、個人で$400、家族で$1200といったレベル感。

 

家族で$1200を超えそうであれば、保険の割合の高い、高額プランの方がお得ですが、医療費ってそもそもそんなにかかるものなのか?!

 

しかし初めてのアメリカ生活。しかも幼い子ども二人。

私は特に持病もありませんでしたが、子供たちは年齢が年齢なだけに日本でも風邪やインフルエンザにもよくかかっていました。

 

ここでケチって後で後悔したくない。。。

 

結局1年目は無難に、いくつかあるプランの中から真ん中のタイプを選ぶことにしました。

 

それから1年後、医療費はどうだったかというと。

 

私はインフルエンザの予防接種以外一度もお世話にならず、

子どもたちも年に1度の健康診断と予防接種(これらは全額カバー)、

また息子が渡米数週間後に高熱を出したので診療してもらいましたが

風邪だから解熱剤を薬局で買ってくださいということで終了。

アメリカでは風邪は寝てなおすもの、風邪薬とか安易に処方してくれないのですよね。

 

2年目も同様でDeductableの金額まで到達することはありませんでした。

 

そこで3年目に入り保険の支払いを見直すことにしました。

 

医療保険にどの程度かけるかは、本当に人それぞれです。

持病のあるなし、子供のあるなしでも違ってくると思います。

ですので渡米1年目は様子を見て、2年目以降に本格的に検討するというのが現実的なのではないでしょうか。